Rubyのインストール
動作確認済みシステム CentOS 8
dnfでのインストール方法
CentOSのリポジトリには、Rubyもありますので、dnfでインストールできます。ただし、バージョンは最新版ではありませんので、最新版を利用したい場合は、rbenvでインストールすることになります。
dnf install ruby
rbenvでのインストール方法
rbenvでruby-buildプラグインを使ってrubyをインストールする方法です。
Gitのインストール
rbenvをインストールするために、Gitが必要なので、Gitをまずインストールします。
dnf install git
rbenvのインストール
rbenvのGitクローンを/usr/localに作成します。
cd /usr/local
git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git
/etc/profile.d/rbenv.shを作成します。
vi /etc/profile.d/rbenv.sh
export RBENV_ROOT="/usr/local/rbenv"
export PATH="${RBENV_ROOT}/bin:${PATH}"
eval "$(rbenv init -)"
sudo経由でrbenvを実行できるように、sudoersに記載を追加します。
visudo
Defaults secure_path = /sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/usr/local/rbenv/bin:/usr/local/rbenv/shims
Defaults env_keep += "RBENV_ROOT"
下記コマンドで設定の再読み込みを行います。
exec $SHELL -l
rbenvのバージョンを確認し、インストールされていることを確認します。
rbenv -v
rbenv 1.1.2-36-g60c9339
ruby-buildのインストール
/usr/local/rbenvの中にpluginsディレクトリを作成します。
mkdir -p /usr/local/rbenv/plugins
rbenvのプラグインであるruby-buildのGitクローンを作成します。
git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git /usr/local/rbenv/plugins/ruby-build
Rubyのインストールに必要なパッケージのインストール
dnf install bzip2 gcc make openssl-devel readline-devel zlib-devel
Rubyのインストール
Rubyの利用可能なバージョン一覧を確認します。
rbenv install --list
2.5.8
2.6.6
2.7.2
jruby-9.2.13.0
maglev-1.0.0
mruby-2.1.2
rbx-5.0
truffleruby-20.2.0
truffleruby+graalvm-20.2.0
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use 'rbenv install --list-all' to show all local versions.
バージョンを指定して、rubyをインストールします。
rbenv install 2.7.2
以下のコマンドで、インストールされているRubyバージョン一覧を確認します。
rbenv versions
2.7.2
システム全体で使用するRubyのバージョンを設定します。ディレクトリ単位で使用するバージョンを指定する場合は、globalの代わりにlocalを使用します。
rbenv global 2.7.2
Rubyのバージョンが設定されたことを確認します。
ruby -v
ruby 2.7.2p137 (2020-10-01 revision 5445e04352) [x86_64-linux]
rbenvの更新
rbenvを更新するには、Gitリポジトリからプルします。
git -C ~/.rbenv pull
ruby-buildの更新
ruby-buildを更新するには、Gitリポジトリからプルします。
git -C ~/.rbenv/plugins/ruby-build pull
Rubyのアンインストール
Rubyのインストールされているバージョンを指定してアンインストールするには、以下のコマンドを実行します。
rbenv uninstall 2.7.2