オープンソースライセンス
プログラムを組む際には、外部で配布されているライブラリを取り入れて利用することもあります。それらのライブラリには、ライセンスという、利用者が遵守すべき事項を記載した文書が付属されていることが多いです。ライセンスには、改造してもよいかどうか、使用していることを明示しなければならないかどうかなどが規定されており、利用者はその条件に従わなければなりません。
オープンソースソフトウェアにはオープンソースライセンスが適用されており、オープンソースライセンスには様々な種類のものが存在しています。それらの特徴をまとめました。
ただし、以下のまとめた内容が誤っている可能性もあり、御指摘を頂ければ助かります。
目次
Apache License, Version 2.0
原文:http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0.html
邦訳:https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/licenses%2FApache_License_2.0
- 商用利用、修正、サブライセンス、頒布、特許が認められている(第2項、第3項)
- Apache License, Version 2.0でライセンスされている成果物について、あなたが第三者に対して特許侵害であるとして特許訴訟を起こした場合、その成果物に対してあなたに許諾されたいかなる特許ライセンスも終了する(第3項)
- 変更箇所を明示しなければならない(第4項2)
- 著作権を表示しなければならない(第4項3)
- 責任免除が禁止されている(第9項)
GPL v3
原文:https://choosealicense.com/licenses/gpl-3.0/
邦訳:https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/licenses%252FGNU_General_Public_License_version_3.0
- 著作権を表示しなければならない(第4項)
- 商用利用、修正、再頒布が認められている(第4項、第5項)
- 変更箇所を明示しなければならない(第5項)
- GPLにライセンスされたプログラムを含むプログラムを再配布する場合、このライセンスを必ず承継する(第5項)
- ソースコードを何らかの形で配布しなければならない(第6項)
- プログラムの利用による損害の責任を作者は負わない(第16項)
LGPL v3
原文:https://choosealicense.com/licenses/lgpl-3.0/
邦訳:https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/licenses%2FGNU_Lesser_General_Public_License_version_3.0
- 著作権を表示しなければならない
- 商用利用、修正、再頒布、サブライセンスが認められている
- 変更箇所を明示しなければならない
- ソースコードを何らかの形で配布しなければならない
- プログラムの利用による損害の責任を作成者は負わない
MIT License
原文:https://choosealicense.com/licenses/mit/
邦訳:https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/licenses%2FMIT_license
- MIT Licenseでライセンスされている成果物を誰でも無償で無制限に扱っても良い
- 著作権表示および本許諾表示をソフトウェアのすべての複製または重要な部分に記載しなければならない
- 作者または著作権者は、ソフトウェアに関して何らの責任も負わない
The 3-Clause BSD License
原文:https://opensource.org/licenses/BSD-3-Clause
- 著作権を表示しなければならない
- 利用、修正、再頒布が認められている
- 書面による許可なしに、ライセンスされたプログラムから派生した製品の宣伝や販促に、本ライセンスの組織やコントリビュータの名前を使うことは禁止されている
- プログラムの利用による損害の責任を作成者は負わない