macOS

macOSは、アップルが開発・販売するオペレーティングシステム(OS)である。バージョン9まで作られたそれまでのMac OSの後継として、BSD UNIXベースで新たにMac OS Xが作られた。2001年に最初のバージョンがリリースされた。OS X Mountain Lionより、製品名から「Mac」が外された。10.12からは、iOS、tvOS、watchOSとの名前の親和性を図るために、製品名がmacOSに変更された。

歴史

Mac OS X Public Beta (Siam)

2000年9月13日リリース。Aquaインタフェースの美しい見た目が、Macintoshの利用者に衝撃を与えた。

Mac OS X 10.0 (Cheetah)

2001年3月24日発売。従来のMac OSと比べると劇的に安定性が向上しており、Public Betaからも改良が加えられているが、まだ完成度は低かった。Mac OS 9と切り替えて使うなど、メインのオペレーティングシステムとして使う利用者は少なかった。

Mac OS X 10.1 (Puma)

2001年9月25日リリース。10.0のユーザへの無償更新サービスが行われた。10.0には欠けていた多くの機能が追加され、システムの性能が向上、実用的に使える初めてのバージョンとなった。

Mac OS X 10.2 (Jaguar)

2002年8月24日発売。動作速度が上がり対応機器が増えて、Mac OS Xを業務用途で利用する利用者にも受け入れられるようになった。2003年からはウェブブラウザとしてSafariが登場し、Mac OS 9が起動しないMac OS XのみをサポートするMacintoshが販売されるようになった。

Mac OS X 10.3 Panther

2003年10月24日発売。標準でUSBポートを備えたマシン以外のサポートを打ち切る。システムの安定性がさらに向上したほか、処理速度も向上し、低クロックのG3マシンでも比較的快適に動作する。Mac OS Xでも大手印刷会社への入稿受け入れが整ったため、遅れていたデザイン、出版分野への導入が徐々に進み始める。

Mac OS X 10.4 Tiger

2005年4月29日発売。この版からメディアがDVD-ROMの1枚になった。システム内部が大きく刷新されたが、以前のバージョンとの互換性は概ね維持されている。200以上の新機能を搭載した。WWDC 2005において、MacintoshのCPUをインテル社製に移行することが発表され、2006年以降の新製品にはインテル対応版Mac OS Xが搭載された。

Mac OS X 10.5 Leopard

2007年10月26日発売。この版からUniversal Binaryとなり、メディアが2層DVD-ROMの1枚になった。64bitに対応したCocoa、解像度非依存のユーザインタフェース、仮想デスクトップ環境 Spaces、バックアップツール Time Machine、Windows XPまたはVistaとのデュアルブート環境を実現する Boot Campなど多数の新機能が搭載される。Tigerまで搭載されていたレガシーな機能が排除され、Classic環境が利用できなくなった。UNIX の商標を管理する団体であるThe Open GroupよりSingle UNIX Specificationの認証を受けた、正式な UNIX となった。

Mac OS X 10.6 Snow Leopard

2009年8月28日発売。この版からインテル社製CPUを搭載したMacintosh専用となる。主にパフォーマンスと安定性に注力し、オペレーティングシステム全体が大幅に小さくなった。

Mac OS X 10.7 Lion

2010年10月21日発表。7月20日にMac App Storeでのダウンロード販売を開始し、8月17日にはUSBメモリ版も発売された。マーケティング上はMacの名称を外してOS X Lionと呼称された。ソフトウェア販売サービスMac App Storeやフルスクリーンのウィンドウ表示、アプリケーションランチャLaunch PadなどiOSに由来する機能を含め、250を超える新機能を搭載。10.5以来の大幅な機能とインタフェースの刷新が行われた。

OS X 10.8 Mountain Lion

2012年2月16日発表。7月25日にMac App Storeでダウンロード販売を開始。この版から正式名称もOS Xになった。100以上の新機能が搭載され、メッセージサービスiMessage、リマインダー、通知センター、メモ、Game Centerなど、iOS 5で提供されていたアプリケーションや新機能がMacintoshでも利用可能になった。

OS X 10.9 Mavericks

2013年6月10日のWWDC 2013で発表。この版から無償となり、10月22日にリリースされた。このバージョンからコードネームがカリフォルニア州の地名になった。200以上の新機能が追加された。Finderにタブ機能が追加され、iOSで提供されているマップやiBooksが搭載される。

OS X 10.10 Yosemite

2014年6月2日のWWDC 2014で発表、10月17日リリース。iOS 7で刷新されたデザインを採用しつつ、Finderやマルチタスクなど、デスクトップOSとしての機能がさらに洗練された。

OS X 10.11 El Capitan

2015年6月9日のWWDC 2015で発表、9月30日リリース。Macのエクスペリエンスの洗練とパフォーマンスの向上、セキュリティ対策強化、フルスクリーンでアプリを同時に2つ表示できるスクリーンスプリット機能、システムフォントの追加など。

macOS Sierra 10.12

2016年6月13日のWWDC2016で発表、9月21日リリース。iOS、tvOS、watchOSとの名前の親和性を図るために、名称がOS XからmacOSに変更された。iOSやwatchOSに搭載されているSiriがmacOSにも追加されたり、Apple Watchを使用してMacのロックを解除できるAuto Unlockなどの多数の機能が追加された。